絶対にやってはいけない演出表現

ゲームの演出はユーザーを楽しませるために必殺技やカットイン、進化、ガチャ演出などでなるべく派手にしようと暗い空間に光をつけて視覚に訴えようとします。
そんな演出でやってはいけないのがコントラストの強い点滅になります。

この光の点滅は光過敏性発作、いわゆるポケモンショック(今の人たちは知らないかも・・・?)で、体調不良に陥る可能性があります。

ポケモンショックによって体調不良を訴える人が出たため、テレビ業界では点滅のガイドラインが入り、コンシューマーゲーム業界ではゲーム冒頭に注意喚起の文言が入りました。

しかし、スマホアプリでは規制がないため、作り手が意識して過剰な点滅を表現しないようにする必要があります。

光過敏性発作を避けるために

脳への強い光刺激によって起きるため、演出制作時に以下の項目に注意して作るとよいです。

  • 光の点滅が一秒間に3回を超えてはいけない(1/3秒に一回まで)
  • 鮮やかな赤の明滅は避ける
  • 連続して2秒を超える点滅をさせない
  • コントラストの強い画面反転をさせない
  • 輝度差のある規則的なパターン模様(縞模様、渦巻き模様など)が画面の大部分になるのを避ける

しかし、必殺技の演出など大量に制作済みのものを修正するのは大変なので、安易な解決策としては画面を暗くする(黒の半透明の画像を上にかぶせる)ことで対応可能です。
アニメでもたまに派手な戦闘シーンの時に画面が暗くなりますが、おそらく光の点滅を軽減するために処理を入れているのだと思います。

ガイドラインに則った表現

実際どのくらいの表現がセーフかGIF画像を用意しました。
※目に負担にならないよう、なるべく光が目立たないようにしています

30フレームで1秒
10フレームに2フレームの発光
1秒間の点滅
コントラスト弱め

30フレームで1秒
10フレームに5フレームの発光
1秒間の点滅
コントラスト弱め

やってはいけない表現

やってはいけない表現ですが、画像を小さくし、明暗を抑えて対応しています。

30フレームで1秒
一秒間に8回点滅

画像の表現をコントラストを強くし、画面をスマホの画面サイズ最大で行うとやってはいけない表現になります。

このような光の点滅表現は派手にしたい演出ではつい入れたくなりますが、点滅のさせ方を気を付けて快適にアプリを遊んでもらえるように作り手が気を付ける必要がありますね。

参考

点滅チェック
多目的パカパカチェック(ハーディングチェック)

TVのガイドライン
アニメーション等の映像手法に関するガイドライン
アニメ番組等の映像効果に関する製作ガイドライン

ゲームのガイドライン
Xbox アクセシビリティ ガイドライン 118: 感光性

症状
光感受性発作に関する臨床研究

ポケモンショックとは
Wiki


ここまで読んでくださりありがとうございました!
少しでも楽しい演出を作るためのヒントになると幸いです!
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