戻ると進むの疑問

戻るは「⬅︎」を指すことが多いかと思いますが、何故でしょうか?
キャラクターが右を向いている事や右に向かって進むことが多いのですが、何故でしょうか?

ゲームでは左から右へ進むことや、キャラクターが右向きになっていることが非常に多いです。
当たり前と思ってゲーム制作に入ることが多いですが、たまに、左向きに作られるゲームもあります。
その際、違和感がある場合にちゃんと問いを投げることはできるでしょうか?
または左向きのゲームを見つけた場合、何故左向きにしているのか疑問に感じたことはあるでしょうか?
自分は開発当初、左向きに進むゲームを開発したことがあります。
その当時、左に進んでいくことに違和感を覚えたのですが、その問を質問するのを躊躇ってしまい、ゲーム開発が進むにつれてそんな根本的な質問を今更聞けないなという思いも強くなり、結局聞けないままリリースまで迎えました。
聞かぬは一生の恥・・・シンプルなことなので聞いてしまえば一瞬で解決するのに・・・
そんな経験をしたので、なぜ右向きに進むことが多いのかについてを書いていきます。

右へ進むことについて

殆どのゲームでは横スクロールの場合は左から右へ進むことが一般的となっております。
その理由として以下の説が考えられています。

文字を左から右へ読むため説

文字を読む時は左から右へ読み進めます。
ゲームでも、文字はたくさん出てきます。
文字を読む回数が増えれば増えるほど、ゲームは左から右へ流す方が視線誘導的にもユーザーは楽になるかと思います。

過去は左、未来は右説

ガントチャートや折れ線グラフ、チャートなどでも左は過去で右は未来になっています。
つまり、進む方向が右になることで未来へ進むという意味でも捉えられます。

コントローラーが左説

左側にコントローラーがあることで右へ進むことがユーザー的に簡単、コマンド入力も簡単です。
そして、腕は外側から内側に曲げることが簡単なので、左が操作の場合は右へ進ませることがラクということになります。

上記の説があるので、左から右へ移動する、キャラが右へ向いていることが多いということになります。

では、左向きになる場面についても考えます。

左へ進むことについて

左へ進むゲームは限られますが、FFやロマサガ、オクトパストラベラーとRPGに多いです。
これは以下の説が濃厚なのではと考えられています。

映画や舞台は右から左へ見せる

舞台は上手(右)から下手(左)へ進むことや、映画も右に主人公、左に敵がいることが多いです。
主人公は上手の右から入場し、ボスは下手の左から入場する事が多いため、RPGでは映画、舞台に寄せて作成している可能性があります。

右向き、左向きの重要性

右向き左向きは重要で、シンゴジラのパッケージや仮面ライダーのライダーキックのポーズは向きが変わると印象がガラッと変わってしまいます。こういったレギュレーションを保つ事で、作品の統一感、印象づけ、個性化を出しているのだと思います。

ソーシャルゲームの場合は考え方が変わるので、向きの意識はゲーム内だけで十分だと思いますが、たまに、味方が左に配置、敵は右に配置にもかかわらず、剣のアイコンは左に剣の先端を向けていたりするので、そういったアイコンの向きもしっかりと敵側に向けるように統一感は出さないといけません。魔法エフェクトの向きも必ず敵に向かう様にしましょう。

そういった意味ではアイコンの向きを統一させることができれば、アイコンを左右反転しただけで敵からの攻撃を見せることに繋がります。

まとめ

右向き、左向きや進行方向について書きましたが、RPGは左向きになる場合がある、それは映画や舞台が影響しているという説が考えられます。
他にも左と右ではクラピカ理論、左側パラダイスの法則など、無意識に左を選びやすいことや、
空間図式では右側に地獄、終末、死というものがあるため、敵やボスは右側に配置なども考えられています。

こう考えると右と左だけでも奥が深いですね。

ここまで読んでくださりありがとうございました!
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