

2026年4月12日にカレンダーアプリの Kinen Cal をApp Storeでリリースできました!
制作期間は1ヶ月半
使用ツール
・メインはCodex
・Figma Make
・Antigravity
・ChatGPT
・Claude
・Gemini
コードは一度も見ることなく、全てバイブコーディング(自然言語)でデザイン、アニメーション、実装まで行い、さらにはサーバー契約やメールの自動返信など外部の必要な環境もAIと相談してリリースまでいけました。
初めてのアプリ制作とリリースということもあってかなり非効率に作っていたので、試行錯誤しながらどういうやり方がいいのかを模索して制作していましたが、ここではどのように進行して作成したのかを紹介したいと思います。
作り方の相談
いきなりカレンダーアプリを作ろうと思っても、自分の欲しい機能は伝えることができるけれど、しっかりとした仕様を作るのは難しいし、どのように仕様書を作ってこれを作ってと指示をすればいいのかわからなかったので、最初の作り方からChatGPTに相談を行います。
その前に、アプリ開発の難易度を教えてもらいます。

まずまずの難易度ですが、その時はAIあればいけるでしょという感じで気軽に始めてみました。
次にプロジェクト名(アプリ名)、これもAIに聞いてみます。
色々出してもらった結果、最初の名前は「ファミリーカレンダー」でした。
まぁ、これでいいかという気持ちで作り始めます。
次は開発の流れを教えてもらいます。初めての開発なので何をやる必要があるのかを洗い出してもらいました。












ちょっとやること多くて焦りますね・・・大丈夫か?と
でもまぁ、AIが作るしと思って進めていきます。
課金予測
一応課金予測もどの程度か見てみます。
月の売り上げは6000円も流石に行かないだろうなぁと思ってはいます。
カレンダーアプリって他の人が作ってもDLするのってかなり稀だと思うので。

作りたい機能を洗い出して、Figma Makeで制作開始
まずは自分の家族に向けてカレンダーアプリを作りたいと考えたのと、仕事と併用できるものとして欲しい情報を表示することができるものを作ることを考えました。
カレンダーの仕様はChatGPT ,Geminiあたりに聞いて、出してもらい、それに加えて自分の欲しい機能を追加していきます。
欲しいと思った機能
・今日会う人の一覧
名前を覚えるのが大変で、初めて会う人をすぐに確認する用
・家族の誕生日、年齢
自分の身近な人の年齢や誕生日を忘れることが多かったので、メンバー登録機能を持ったカレンダー
さらにはその誕生日を登録することで、自動でカレンダーに反映される機能
・思い出
何かの記念日、そこから何日経過したのか、そしてその日まであと何日なのか
これも思い出の登録をしたら自動で経過日数やカウントダウンが表示されるなど
写真も登録してちょっとした過去を見返せる機能
・ギフト
親戚の子にお年玉をいくらあげたのかがわかるギフト履歴
ちょっとした家計簿機能
・メモ
家族間で共有するメモはLineで行っていたが、少し動線が遠いのでカレンダーで共有できてすぐに確認用
最初のデザイン
上記の機能をカレンダーをFigmaMakeで作成した初稿になります。
最初の指示からかなりカレンダーのアプリっぽくなっていて、この方向で良さそうなので詰めていくことにします。
予定の一覧性をあげたかったのでデザインの調整をしていきます。
この辺りも希望するレイアウトを自然言語で出していきます。

デザイン調整後
指示した言葉はこんな指示を出しています。
カレンダー上で1日の予定の冒頭の文言だけ確認できる様にしたい。
5つほど予定を確認できる様にして、画面上部を本日の予定詳細にし、カレンダーの下のイベント、今後のイベントはなくし、カレンダーが大きく見える様にしたい。
数回のやり取りでほぼデザインは決定したので、あとは実際に動かして確認したいと伝えて作り込みをしていきます。
実際にタップして動きを確認したいというと、他の画面も作成してくれて、実際に画面遷移もしてちゃんと動くものが見れるようになります。

各画面の作成
ここまでで32回の施策を作り、動画のように動かすことがFigmaMakeだけで作ることができました。
ここまでやっていて思ったのは、UIアニメーションを専業で行なっているので、アニメーションは自分の方で調整しようと思っていたのが、調整する時間を取ることが一切できないほど指示出しに追われているということです。
それだけ微調整したい部分が多すぎるという感じになっていて、アニメーションを凝るよりも全体の作り込みの方やバグの対応の方が優先度が高いので、とてもアニメーションはできる状態ではなかったです。
Antigravityのツールへ移行
ここからはより実装をメインで作成していくことになるため、FigmaMakeよりもよりコードに強いAntigravityでの制作に移行することにしました。
FigmaMakeでAntigravityに移行したいと伝えて引き継ぎの仕方を出してもらい、移行を行いました。
また、ブラウザでデバッグしてもらえるので、まずはブラウザでカレンダーアプリをメインに作成していきます。
ブラウザでもiPhoneの画面をシミュレーションして作成を行なっていきます。
ここまでリリースまでに必要なものを洗い出してもらったにも関わらず、実際作ってみたら足りないものがまだまだあったのなと、作っていくときに欲しい機能がどんどん増えたのでやることは当初よりもだいぶ多くなってしまいました。
対応したこと
・サーバー契約 (中身の保存場所や家族間のデータ共有など)
・メール送信サービス契約 (ユーザー登録をした後のメール対応)
SupabaseというサーバーをAIからお薦めされたので、お薦めされるがまま契約。
その設定項目も全て相談の上で設定を行います。スクショを撮ってどれを設定した方がいいのかなど細かく確認をしていきます。
その後はメールの自動送信ができるResendを登録。
なお、この登録だけで数時間かけています。
設定する項目が多すぎてなかなかうまく進まなずにとても苦労しました。
Codexへの移行
Antigravityで最後までと思いきやCodexへ移行していきます。
世間ではClaudeが話題になっている中でCodexを選択したのは、Claudeのターミナルを使用した制作の敷居が高かったので、一旦諦めました。
Claudeへの移行に伴ってskillというのをここで初めて設定しました。
skillは特定のタスクの専門知識を与えるというものらしいです。AI自身に最適なskillを作ってもらって、それを今後の指示内容で必要があれば更新をAI自身で判断して対応してもらうことにしました。
追加機能による対応
他にも欲しい機能がどんどん出てきたので、さらに機能の追加をして行きます。
・外部カレンダーの連携
・天気の表示
・場所登録したらGoogleMapの表示
・登録場所までの所要時間
・ウィジェット機能
・六曜
・Todo
これはごく一部ですが、とにかくどんどんあれ入れたいが出てきます。
実機確認へ
Apple Developer Programを登録し、Xcodeを使って実機にアプリをビルドしていきます。
ここで初めて自分のスマホで作成中のアプリが触れるようになって、ここまできたかと感動しました。
そのあとはちょっと改修してはスマホチェックをなん度も繰り返して制作していきます。
スマホに入れることで通知の機能が問題なく動くかとか、ウィジェットなどが機能するかといったテストを行なっていきます。
通知一つとっても何度もエラーになって修正回数はかなり多くなっています。
TestFlightでデバッグ

このデバッグで見るものとXcodeで見るものではより本番に近い状態で見れたので、こちらでしっかりとデバッグもしていきます。
デバッグ_負荷検証

メモが500件となった時に何も設定していないと、延々500個のメモをスクロールで出せたので、それを入れると左右の遷移がとても重くなってしまうという問題これは全ての画面で負荷検証用のダミーデータを作成して、メモ500個出した場合で測定し、重いと判断した場合はページ送りにするなどして負荷を減らす対応を入れています。



この検証を行ったことで、遷移したときの挙動が重くなったり、どこに負荷があるのか、それを回避するにはというものを考慮して作ることができました。
ここに関してはレイアウトの全面改修にも発展したので、もっと早くからやっておくとよかったなと感じています。
テスト項目



テスト用に確認できるようにし、何か変更した時にすぐにテストできるようにもしています。
LPサイトの作成
LPサイトのデザインから内容も全て作成してもらいました。
ここでも一度の指示で完璧というわけではなく、微調整を重ねて作っています。
ただし、LPサイトよりもアプリ側のバグや改善の方が優先度が高いので、LPサイトにはあまり注力せずに、ささっと作ることを目的としています。
iPad対応
初期デザイン

iPadの方も見え方を考える必要があったので対応を入れていきます。
iPhoneと同じ見え方でも良かったのですが、せっかく広い画面で見え方に余裕があるのでここも作り込んでいきます。
機能面に関しては特に変更することもないので、レイアウト面を大きく変更します。

結構大きくレイアウトを変えても問題ないことを知りました。
App Store対応

スクリーンショットの作成(iPhone,iPad)やアイコン作成、課金の説明と海外の配信国、プライバシーポリシー対応、などなど色々やって申請をし、審査へ出してようやくストアへ公開!
ここも相当やり直しがあってAIにスクリーンショットを送って相談を行いました。
他にも画像に使用しているサンプル画像などをAdobe Stockで購入したり、細かいものを色々対応しています。
ここまでくると、Codexの使い方としてはApp Store申請用の文言を出してもらっている間に、アプリの改善をし、その改善中にバグを消すといった感じで3個同時に指示を出して動いてもらっているのが当たり前の状態になっていました。
対応したこと
登録系
・App Store Conectの登録
・Apple Developerの登録
・Supabaseの登録
・Resendの登録
・Google Cloudの登録
・ドメイン登録
・メールアドレス取得
・AdobeStock
対応内容
・アプリロゴ作成
・テスト環境の用意
・メールアドレス登録時の自動返信メール対応
・各端末対応
・自動メール内容の設定
・デバッグ
・暗号化
・負荷検証
・天気やMAPのAPI
・Android / iPad / ブラウザ対応
・ウィジェット追加
ここまでの対応内容、全てAIに相談し、一つ指示を出して待つという状態では時間が足りなかったので、
改善、バグ、提案を3つ同時に指示出しをして進行してもらっていました。
今やるならもっと効率的に作れるだろうなと思いつつ、どうしても対応内容自体が多すぎるので最初から効率的に動くのはAIに頼っても無理だと思います。
逆にアプリ開発したことのない自分が1ヶ月半で作れたのは相当早かったのではないのかとも思っています。
毎日22時から開発して一日2時間ほど対応で100時間でリリースできたと思います。
ただし、リリース後も大量のバグが出ているのでまだまだ休まる日がないのですが、人生で一度はアプリリリースをするという目標は一ヶ月で叶えることができたので、今後はまた新しい挑戦をしていこうと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
よければ Kinen Cal のDLをして評価いただけると嬉しいです!
また、個人で開発をしているので、改善点やバグなどご意見ありましたらお気軽にお申し付けください!

